LAL ライトアジャスタブル
レンズ LAL
Light Adjustable Lens

Lenses for cataracts

ライトアジャスタブルレンズ
(Light Adjustable Lens)とは

ライトアジャスタブルレンズ(Light Adjustable Lens™:LAL)とは、白内障手術後に度数を変更できる眼内レンズです。

水晶体の代わりをする眼内レンズには、大きく分けて単焦点眼内レンズと多焦点眼内レンズがあります。どちらのレンズを選ぶにせよ、手術前にピントを合わせる位置を決めておかなければなりません。そのため、ピントの位置合わせに悩まれる方や手術後の見え方に不満を抱く方もいます。

対してLALは、手術後にピントの調整が可能です。手術後に眼の状態が落ち着いてから紫外線を眼内レンズに照射することにより、ピントの位置を調整します。

Features

LALの特長

LALのメリット 01

手術後に実際に生活しながら
度数を調節できる
(迷っている度数を試すことができる。)

LALは白内障手術のあと、生活の中で見え方を確認しながら度数を調整できます。ピントの位置を迷っている方も、実際にその見え方を試すことが可能です。

LALのメリット 02

自分用に”カスタマイズ”できる(多くの場合医師が選ぶ。モノビジョン法など)

経験豊富な医師が患者様と相談のうえ、術後に見え方を確認しながらピントの位置を決められます。そのため、両目とも同じ度数にすることもできますし、左右で度数を変えることも可能です。

また、これを生かして「モノビジョン法」を試すこともできます。モノビジョン法とは、左右の目に度数の異なる単焦点眼内レンズを挿入し、両眼で見たときの焦点距離を広げる方法です。合わないと感じた場合、再調整も可能です。

LALのメリット 03

屈折誤差を少なくできる

LALは手術後に実際の見え方を確認しながら度数調整ができるため、ピントが合わずに視界がボヤける屈折誤差を可能な範囲で少なくできます。また、屈折誤差を減らせるため、乱視矯正もできます。

LALのデメリット

LALは紫外線で度数が変化します。度数の変化を防ぐために、手術後2ヶ月ほどは、紫外線カット眼鏡をかける必要があります。なお、度数を固定するまでは手術後の検診のほかに紫外線照射が必要となり、頻回な通院が求められます。また、LALは日本国内では未承認です。

Difference in Lens

一般的な白内障
眼内レンズとの違い

一般的な眼内レンズはすでに決まった度数ですので、眼の中に入れた状態でその度数は変えられません。そのため、手術前の検査結果からレンズ度数を計算し、手術後の見え方を予想したうえで、挿入するレンズの種類や度数などを決める必要がありました。

一方で、LALは特殊な感光性材料でできているため、眼の中にある状態でも紫外線によって度数を変えることができます。術後に実際に体験しながら度数を調整できる点が特長です。

Troubles like this

こんな悩みをお持ちの方へ

  • ピントの位置を遠くに合わせるか
    近くに合わせるか決められない

  • 術後の視力が想像できないため
    レンズが決められない

  • 術後、自分の希望する
    ピント位置に調整したい

  • モノビジョン法を試したい

GRAND TOKYO EYE
Cataract Surgery Flow

白内障手術の流れ

LALの治療の流れは、検査内容が少し異なること以外は通常の白内障手術とほぼ同じです。
LALは手術前にレンズの度数で悩まないため、手術までの期間が少し早くなることもあります。

  1. STEP01

    診察・検査

    白内障手術を検討し始めたら、検査→眼内レンズを検討→レンズ決定→手術日を決定の流れで進めていきます。LALを希望される方は、この段階で眼内レンズを決定します。

  2. STEP02

    手術

    手術の流れは通常の白内障手術と変わりません。洗顔・点眼麻酔→角膜・水晶体前嚢を切開し水晶体を吸引→眼内レンズ挿入の流れで進めていきます。

  3. STEP03

    術後検査

    LALの手術では、回復状況を確認しながら照射時期の予定をたてます。手術後の検査日は翌日、2日目、3〜5日目、1週間ごと(術後1ヶ月まで)です。その後は術後半年までは1ヶ月ごとに検査を行います。

  4. STEP04

    紫外線照射(手術から約1ヶ月後)

    手術後、目の回復が確認できたら度数変更のために紫外線照射します。

    1. 度数変更照射2回まで

      検査・診察後、紫外線照射を行います。見え方を体験するための照射ですので、見え方に違和感があれば担当医に相談します。
      見え方に納得できたら「度数固定照射」に移ります。

    2. 度数固定照射1回目

      体験照射で度数を確定したあと、3日間あけて1回目の固定照射を行います。

    3. 度数固定照射2回目

      検査・診察を行い、1回目のレンズ固定照射から3日あけて最終照射を行います。最終照射から24時間後には度数が固定されます。

Postoperative treatment

手術後の治療

LALは紫外線で度数を調整するレンズのため、手術後数週間は強い紫外線を避けなければいけません。手術後、度数固定するまでの間にレンズに強い紫外線が当たると、度数の変化を引き起こす可能性があります。そのため、度数固定するまでの1〜2ヶ月程度の間は紫外線カット眼鏡を着用します。

紫外線カット眼鏡は、レンズ挿入後から最終照射が完了して24時間が経過するまで起きている間は常に装着します。最終照射の24時間後にはレンズの度数が固定されるため、眼鏡の着用は不要になります。

Medical Expenses

費用について

※全て税込み表示です。
※手術費用には、手術費用、術直前から術後3ヶ月までの診察・検査・投薬費が含まれています。

適応検査・
カウンセリング料
¥33,000
手術前検査・診察 ¥22,000
レンズの種類 片眼 両眼
LAL ※目の状態により費用が異なる場合があります ¥825,000~¥880,000 ¥1,650,000~¥1,760,000
スクロールできます

オプション費用

オプション 片眼 両眼
レーザー白内障手術 ¥110,000 ¥220,000
スクロールできます

その他

術後3ヶ月以降の診察
(1回分)
¥11,000